[電子書籍]iBooks1.5のトラブルと関連リスク
Tweet昨日(2011年12月7日)iOSのEPUBリーダーアプリ、iBooksがver1.5にアップグレードしました。
アップグレード後、ライブラリ画面で特定の書籍が表示された瞬間にiBooksが異常終了する、という症状が見られるようになりました。
色々チェックしているうちにその書籍は特定できたのですが、本当にその書籍が原因でアプリが落ちたのかが不明でした。
前バージョンでは大丈夫だったものがアップグレード後にトラブルが発生するようになったので、基本的にはiBooks1.5のトラブルと認識していますが、本日(12月8日)に落ちる原因となったEPUBの制作サイドからアナウンスがありました。
→GIHYO DIGITAL PUBLISHING 「iBooks 1.5のバージョンアップによる問題とその対応について
」
EPUB 2互換のEPUB 3書籍を含む電子書籍のストアを独自に開始されたGIHYO DIGITAL PUBLISHING(以下「GDP」)さんの書籍ですが、先述のように私はiBooksの問題だと思っているので、GDPさんには同情的な気持ちを持っています。
とはいえ、 GDPさんとしてはできるだけの対処をする必要はあり、アナウンスの中でも技術的な対処法も記載されています。
- 原因1: EPUB内のナビゲーションドキュメントにおいて、(かつtoc nav要素において)プレースホルダとしているa要素があるとつまずく。
[対応策:<a>目次</a>を<a href=”toc.xhtml”>目次</a>へ変更]- 原因2: EPUB内のナビゲーションドキュメントにおいて、Gihyo Digital Publishingで利用しているohter nav要素があるとつまづく。
[対応策:ナビゲーションドキュメントにおけるnav.landmarks要素の削除]
分かる方は自分ですぐ対処してもらい、一般読者の方には修正版を配布する、というスタンスでしょう。
iBooksが現行の仕様のままだとすると、 GDPさんがアナウンスしてくださった技術情報はEPUB制作者が共有すべき有用な情報となります。是非抑えておきたいところだと思います。
また、本件ではGDPさんの中で規格化されているナビゲーションドキュメントにiBooksから嫌われる部分があったために、既刊のEPUB書籍全てを修正・再配布する必要が出てきます。
現在で言えば点数は多くないと思うので比較的対応は迅速に行えると想像しますが、先々書籍点数が増えた場合のことを考えると少々不安がよぎります。
ただ、この手のリスクはアプリタイプのものの方が潜在的に大きく、OSのアップデートがあると大抵の場合に対応が必要になります。
対応の手間やコストもEPUBの場合に比べると大きくなるでしょう。
ということで、アプリタイプの電子書籍はもちろんのことEPUBであってもリーダーアプリやOSのアップデート時にはその都度リリースしたものについてチェックが必要になってきます。
特にOSのアップデート時のチェックは見落としがちな気がするので要注意です。
個人的な経験では、iBooksのアップデートはアプリ自身の挙動に関する部分、OSのアップデートではレンダリングに関する部分に影響があることが多いように感じています。
ということで自分への注意をこめて久しぶりのブログを書いてみました。
Date: 2011年12月8日
Categories: 電子書籍







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